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お伊勢まいり

そうだお伊勢参りに、行こう。

三重県・伊勢市。
ここには日本で最も位の高い神社、「伊勢神宮」がある。正式には「神宮」と呼び、「伊勢神宮」というのは、この神社のいわゆる愛称のことだ。「神宮」へお参りに行くことを、昔から親しみを込めて「お伊勢参り」「お陰参り」などと呼んでおり、今では年間約800万人もの人がお参りをする。せっかく日本に居るんだ。一度くらいは、伊勢神宮へお参りに行こう。

京都の静けさとも大阪の華やかさとも違った、ゆったりとした空気が流れる三重県伊勢市は、東京から電車を乗り継ぐこと約3時間。小旅行にはピッタリのこの距離に伊勢神宮はある。内宮と外宮合わせて125の宮社(名前のつく神社)があり、その全てを含めて伊勢神宮という。また、参拝には外宮から内宮の順でお参りするのが良いとされ、どちらかだけの参拝はあまり良くないとも言われている。
JR伊勢市駅を出るとすぐに立て札が見えてくる、そこは外宮参道。はやる気持ちを抑えつつ歩いていくと外宮の入口が姿を現す。
まず、僕等を出迎えてくたのは、あおあおと生い茂る樹木たち。
ここには多くの自然がそのまま残っている。
この鳥居をくぐるとそこはさらに、神聖な場所へとなる。

次は、いよいよ内宮へ。

覚えておこう。

①まずは、右手で柄杓を持ってたっぷりと水をくみ、左手を洗います=清めます。
②柄杓を左手に持ち替えて、右手を清めます。
③再び柄杓を右手で持ち、左手で水を受け、口をすすぎます。※柄杓は直接口につけないこと
④改めて左手を清めます。
⑤残った水で柄杓の柄えを洗い清め、元に戻します。

正宮には衣食住、産業の守り神である豊受大御神が祀られている。一通りお参りがすんだら内宮へ進もう。

外宮参拝が終わったら、次は内宮へ。ここへはバスを使うと便利だ。内宮の入口はまるで、人と神の領域を別けるように五十鈴川で分断されている。大きな鳥居をくぐり宇治橋を渡るとその姿を現す。ここでは、道の真ん中を神様の通り道と考えていて、右側を歩くことがマナーとなっている。ただし、外宮では左側通行。一歩また一歩と長い参道を進むと、さらに鳥居、神楽殿が見えて来た。青々とした木々の中には樹齢900年以上も経つ巨木があり、悠然と生い茂る姿に息を飲む。 「神域」まさにその言葉通りの場所だ。
内宮の入口に架けられた宇治橋。
神楽殿手前の鳥居。鳥居をくぐるたびに、より神聖な場所とされる。
宇治橋から正宮まで中間地点にある神楽殿。ここではお守りなどを置いている。
御料酒として献上されている白鷹のつみ樽。
見渡す限りの植物たちも伊勢神宮の見所の1つだ。

内宮には皇室の祖先、天照大御神が祀られている。ここでは個人的なお願いや祈りなどはせずに、「感謝の心」を持ってお参りをするのだ。
そうやって、人々の思いを聞いて今日まで伊勢神宮続いてきた。
ついでに個人的なお願いは外宮・内宮共に「第一の別宮」で行う。外宮は多賀宮へ、内宮は荒祭宮。

伊勢神宮・外宮(豊受大神宮)
三重県伊勢市宇治館町1 近鉄・JR伊勢市駅から外宮参道を通うり、徒歩5分。
参拝には約60分程度で一周出来る。

伊勢神宮・内宮(皇大神宮)
三重県伊勢市豊川町279 近鉄宇治山田駅からバス又はタクシーで約10分。
外宮からはバスで約20分。参拝には約90分程度で一周出来る。

腹がへっては、なんとやら。

 お伊勢参りには、別の楽しみがある。
昔から伊勢神宮へ長旅をしてきた人々に振る舞われたのが伊勢うどん。諸説あるが、消化が良くなるようにと麺が柔らかくなるまで茹でてあるのが特徴。黒く濃厚なつゆは見た目程の塩分はなく、太い緬に絡めて食べるのが主流だ。伊勢参りに来たら、グルメも堪能しよう。

「見て、食べて、買って。」
「おかげ犬」
 
おかげ横丁のマスコットキャラクター 。

「へんば餅」
あんこを生地で包んだシンプルな餅菓子。この辺りでは珍しく焼き菓子。 (へんばや商店 おはらい町店)

「伊勢チーズタルト」
焼いたチーズの香ばしさと中身のふわっとした濃厚なチーズの味が特徴。(味匠館)

「手むき時雨蛤」
三重県・桑名発祥で甘辛い味が特徴の生姜を加えた蛤の佃煮。(貝新)

「チーズ棒」
さつま揚げの中にチーズが入っており、おかげ横丁で食べ歩きの品といえば、ダントツでチーズ棒。(若松屋おかげ横丁店)

「がま口財布」
蛙の口のように開くことから、この名前が付けられた小銭入れ。(もめんや藍)

内宮への通りに面しているおかげ横丁は江戸時代から明治時代の風情を再現した街並みで、昔から多くの参拝客が押し寄せた地。
約50余りの茶店や土産屋がところ狭しと並んでいてまるで迷路の様。一歩路地を曲がれば、まさにタイムスリップ。
軒先で饅頭をつつくもよし、目に留まったさつま揚げを持って食べ歩きもよし。老舗の和菓子や愛らしい和雑貨も有り、おみやげ探しにも熱が入ります。
カタチから入るのも、 わるくない。
「神都ビール」
伊勢志摩限定のビールで古代米使用。店頭では常時6種類もの地ビールが味わえて、料理を注文すると店内奥にあるテーブル席の利用が可能。五十鈴川を眺めながら、ゆったりとくつろげる。雰囲気抜群。

「伊勢着物あやの」
 予約なしでも当日のレンタルが可能な老舗呉服店。荷物を預けて手ぶらで散策が可能。

【おかげ横丁
web:www.okageyokocho.co.jp/

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